豊じいちゃんはもう亡くなっているけれど、私が子供のころは鉄砲の猟に仲間と行っていました。
いろいろな動物を持って帰って来ていたみたいです。
イノシシのお肉
イノシシが一番のうれしい大物で、仕留めたら仲間と肉を分けて持って帰ってきていました。
そんな日はイノシシのすき焼きが食べられます。私たち家族やいとこ家族など大勢で鍋を囲みました。イノシシの肉は、毛を剃ってあるんだけれども、毛根は残っていて、で、すき焼きで煮ていくうちに肉や脂がちょっと縮んで、黒い剛毛がたくさんとび出てきます。肉の味もすきやきの味もすごく美味しい。そして噛んでいるときから口の中で剛毛があちこちにチクチクして、最後ごっくんと飲み込むときに食道をゆる~くこさぎながら胃に落ちていきます。
最近ちょっとジビエブームが到来していて、大手スーパーでも地元のジビエ肉っていう感じで冷凍で売っているのを見たのですが、毛根がなく、キレイに食べやすい薄切り肉でおしゃれにパッケージされていました。それもいい。
でも数年前に、いとこと会ったときに、「昔、すき焼きしてる時にイノシシの毛がニョキって出てきて、美味しかったけど硬い歯ブラシ食べてるみたいだったよね。」と言ったら、懐かしそうに「そうそう」ってました。
懐かしい思い出です。
鹿の頭
鹿は、お肉が美味しいので狩りします。
仕留めた人が頭を持って帰っていいので、うちには豊じいちゃんの仕留めた鹿の頭が飾ってありました。
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